ツイッターで「あなたが本を読む理由」というタグをちらほら見かけることがあります。私自身は「楽しいから」くらいしか答えが出なかったのでツイートはしなかったのですが、ほかの皆さんの理由を見てると「あぁ確かに」と思うことがしばしばあったりします。
今でこそ読書アカウントといわれるような、アカウントでツイッタをやっている私ですが、最初はそこまで読書にはまっているわけではありませんでした。
今回は私が読書にはまったきっかけを紹介しようと思います。
きっかけは1つではなかった
本が好き、読書が好きという話をすると、まれに
本を読むきっかけはなんだったの?
と聞かれることがあります。気の利いたことが言えずに申し訳ないのですが、そのときはだいたい
親の影響ですかね~
と答えています。間違いではないのですが、厳密に言うと「色々なきっかけ・要因があるから一概には言えない」ということになります。
なので理系の私が読書にはまったきっかけを4つと、考えられる要因を3つ紹介しようと思います。
読書にはまったきっかけ4つ
きっかけ①:初恋の時に読んだ小説が心の支えになった
思い当たるきっかけらしいきっかけはこれが一番有力です。
中学の時にはじめて恋をしたのですが、当時はいじめられっ子で友達も少なく何をどうしたら良いのかわからないような状態でした。
そんなとき図書室の掃除当番だった自分は、仲の良い学校司書さんから小説を薦められたんです。これまで何度か司書さんに本をおすすめしてもらったことはあったのですが、元々活字が得意ではなかったので適当な理由をつけて断っていました。
ところが司書さんは、私が天文や宇宙に興味があるということを使って、「星に願いを、月に祈りを」という中村航さんの小説をすすめてくれたのです。
タイトルにつられてついつい借りてしまった私は、はじめは中身が活字だったためつい避けようと思ったのですが、なんとなくパラパラと読んでいくうちについ没頭してしまいました。
優しくほっこりとする内容で、私自身の「初めての恋」という不安感を沈めてくれました。そしてこれを機に小説を読むようになりました。
きっかけ②:作文の参考にした本が面白かった
これもまた中学校の時の話です。小説に関しては前述の通り、これまでよりも読む機会が増えるようになっていました。
これの少しあとくらいに、夏休みの作文で「税金」に関する内容を書くことになったのです。税金に関する知識なんて毛頭持ち合わせていなかったため、市立図書館に足を運び、本を探しました。
図書館の検索機を使って「税金」と検索をかけても、経済・金融・財政などのとうてい自分が読めるような本ではないようなものしかヒットしませんでした。
そこでまた学校司書さんのもとへ。
すると「図解~」「中学校からの~」という比較的易しめの本を教えてくれました。
正直それでも難しかった記憶があります
その本を何度か読んでるうちに税金の仕組みや役割について、色々とわかってきてこれまでの疑問「100均なのに何でジャスト100円じゃないのか」などが解決されまして、本って役に立つんだということを実感しました。
それから「図解」や「中学生からの」と書いてあるような本にはお世話になりました。
実用書を読むようになったのもこれがきっかけです。
きっかけ③:ネット環境下になく調べものに本を使っていた
先ほどの「きっかけ②」とつながっています。
当時の我が家はネット環境下になかったため調べ物をするときは、図書館へ行って本を探して読む。とするようにしていました。
きっかけ④:弟に負けたくなかった
これは小学校の頃の話です。
当時なぜか弟は伝記を読むことにはまっていました。それは別にかまわなかったのですが、親がそれを見て(これまでもそうだったけどよりいっそう)弟をちやほやするようになったんですね。
兄貴としては、それが気に入らなくて「俺だって」と言わんばかりに伝記を読むようになりました。
思えばその本は活字だらけだったのに何冊も読破できたのは、弟に対する嫉妬からくるエネルギー的ななにかだったのだと思います。
なんか下の兄弟って自分より優秀な感じがしますよね
ちなみに一番好きだったのはライト兄弟でした。
読書にはまった理由であろう要因3つ
要因①:家に本がたくさんあった
私の祖父がたいへんな読書家で、祖父の元へ行くといつも近くには何かしらの本や雑誌・新聞が置いてあります(今でも)。そのためか親父と叔父さん達はよく本を買ってもらっていたようで、その本が今でも我が家に残っています。
その中の絵本を母親に読んでもらった記憶もあるし、学校の宿題の音読もその本を使っていた記憶もあります。
学童向けの本以外にも図鑑が多くあり、私が天文や宇宙に興味を持てたのもその中の「星座」の図鑑をよく見ていたからだと思います。
ほかにも「電気」と書かれた図鑑もありました。「電気」というよりも「電磁気」の方が正しい気もするのですが、静電気の発見や発電機の原理、(ブラウン管の)テレビの仕組みなど色々と書かれていました。
自分が物理になじめたのもこのおかげだと思います。
要因②:親が読書家だった
物心が付いたときから両親はよく本を読んでいました。
どちらも市立図書館から借りてきた本を読んでいたのですが、その様子を見慣れていたので「本を読む」という行為に関しては当たり前をして受け入れられていたというか、そうするものという感じで受け取っていたのだと思います。
だから幼稚園・小学1年生のときの絵本を読む、音読をするといった宿題なんかも、「親と同じようにする」みたいな具合で、まねごととして入ることが出来たのだと思います。
要因③:近場に図書館があった
そして図書館の存在です。実家は田舎にあるため、近辺に本屋さんなんてものはありません。だから本を読むとしたら図書館が一番近場になっていました。
本に触れる機会が多かったので、「本慣れ」しやすい環境だったため、読書にはまることが出来たのだと思います。
元々活字は好きではなかった
ここまでのを見ていると、元々活字に強かったのではないのか?という疑問が出てくると思います。
そんなことはありません!!
はい、そんなことはないんですね。
実は今でもそうなのですが、ジャンルや本の難易度によっては活字本は避けてしまいます。どうしても頭を使って疲れてしまうので、「大好き」とは言い切れないのが実情です。
小説を読むときは頭の中で情景を浮かべながら読み進めていく訳なのですが、想像力がないためか頭の中で想像するだけで疲れてしまうんですね。かといってそれをしないと、内容が頭に入ってこなくなるのでどっちもどっち状態です。
結果今では小説はあまり読まなくなりました。
学校司書さんに感謝!!
それでも一番大きな転機となったのは最初に書いた、学校司書さんにおすすめされた小説を読んだこと、だと思っています。学校司書さんには感謝しています。
もちろんきっかけを与えてくれたことにも感謝してはいます。
しかし司書さんと関わりがなかったとしても本を読む習慣はある程度有ったため、本は読んでいたことでしょう。
それよりも私は、本を読むきっかけを作ってくれたこと、よりも「本を読んで感動すること」を教えてくれたことに感謝したいです。
「本を読んで感動する」というのはこれまでの自分では考えられないような話でした。この体験と感覚を教えてくれた司書さんに心から感謝したいです。
まとめ
読書にはまったになったきっかけ
- 初恋の時に読んだ小説が心の支えになった
- 作文の参考にした本が面白かった
- ネット環境下になく調べものに本を使っていた
- 弟に負けたくなかった
読書にはまったと考えられる要因
- 家に本がたくさんあった
- 親が読書家だった
- 近場に図書館があった
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